@「株主資本主義」から「ステークホルダー資本主義(三方よし経営)」へ 
  官民揃って、価値観を転換する。

A「カネは溢れているのに、流れない長期デフレ」克服と「ポスト・コロナの分断
  されたサプライチエーン回復は、
「量」より「速度」志向の生産性観とKPI
  (SCCC:サプライチエーン資金循環速度
)によって実現可能。 
    
B 具体的には、「支払いはより遅くが、自分は得」から、真逆の「
支払いは
  より早くが、お互いに得」
に経営観を切り替えることがカネの流れ改善の鍵。
  ほぼゼロ金利の今、中小零細の資金繰りとデフレ脱出のチャンス。

C 現在、手作業依存のオフィス事務の 「BtoB受発注関連伝票のQRコード化」に
  よる大幅省力と、令和5年10月開始のインボイス制度への自動対応の併せ技で
  我が国のBtoB、BtoGのデジタル化のインフラ構築加速に貢献する。

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協議会立ち上げの経緯と目標」  理事長メッセージ

  この度、令和元年7月1日付で一般社団法人「SCCC・リアルタイム

 経営推進協議会(略称SCCC協議会)」の初代理事長に就任

 しました兼子邦彦です。

 SCCC協議会は、一般社団法人「持続可能なモノづくり・人づくり支援

 協会(略称ESD21)」の「わくわくJIT研究会(主査:河田名城大名誉

 教授)」メンバーが主となり、我が国のサプライチエーン資金循環速度

 (SCCC:サプライチェーン・キャッシュ・コンバージョン・サイクル)指標

 による生産性向上を意図して新設しました。

 

  政府は、「未来投資戦略2017(平成29年6月9日)」のKPに「2020

 年度までにSCCCを5%改善することを目指す」としました。

 そこで、SCCC協議会の目的を、「SCCCを良くするための普及展開を

 図るべく、IoT・FinTechを基盤技術として、『物流・金流・商流リアルタイム

 統合システム』の構築を通じ、企業の流れづくりにおける現場力・本社力・

 IT力の機能連携を進め、我が国の生産性革命に寄与する」としました。

 更に、これらの活動により国連で採択された「SDGs:Sustainable

 Development Goals(持続可能な開発目標)」の達成を目指します。

 


兼子邦彦 (SCCC協理事長)(第三回例会より 2025.1.28)

   
2019年頃から7年近く、経済産業省・商工会議所・各種協会等に働きかけ、製造業の「QR
  コード伝票標準化」を依頼して来ました。おかげさまで全国標準化規格構想のご理解、ご支援は
  頂くのですが、実現には今一つ時間がかかりそうです。
   そこで、皆さんの努力で標準化仕様の方向が見えてきたことを機会に、中部地区モデル
  としてのSCCC規格(工場・事務所で利用する書類のQRデータ規格)」を先行して作成
  する。その過程で必要に応じ他団体とも連携しながら、EDI化に手が出ない380万社の小規模
  企業のQR化の成功例も作ろうという方針に昨年末に転換した次第です。
  皆様のご支援、ご助言をお待ちしています。


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<SCCC (Supply chain Cash Conversion Cycle)とは
 

 
 そもそも「本社力」とは
  
「JIT生産」を「JIT経営」に昇格させる 経営トップと本社スタッフの力量の総称。
  言い換えると「全体システム再設計(System Re-design)」能力 。中小町工場では
 「社長力」と 言い換えても構わない。 さらに言い換えるなら、本社力とは、20世紀の
 「量」志向 から21世紀の「速度」 志向への知識の転換を促す、「旧概念からのや思い込み」
  からの脱出を怠らない「科学者」 の心」と言ってもよい。コロナショックで分断された
  サプライチ ェーンの回復には、モノ、カネ、情報、心の「流れの速度」に焦点を置く経営と
  本社力が今こそ問わ れている。




  
  
流れ創り(JIT)の成功は
「生産性」の考え方を「多く作る」から「速く流す」"P/L脳”
 から”B/S脳”にリセットして、KPI (鍵指標)の組み換えを行うことが先決。(要は、
 利益よりキャッシュフロー重視) これができると「1年内にSCCC(リードタイム)の
 30%以上短縮」などの"生産性の奇跡"も珍しくない。

  
何故「中部地区」モデルか?(リンクをどうぞ!)
   
<官民連携で長期デフレ脱出に弾みをつける「カネの流れ10倍速」プロジェクト>

  QR標準化中部地区モデル

     
<野村モデル:工場入り口業務のQR化によるデータ化から、オフィス経由生産現場の          生産プロセスのQRコード付き伝票に拠る自動管理(DX化)
<岸田モデル:発注伝票のQRコード化とエクセル自動作表で、手書きレベル中小零細企業        オフィスの業務の大幅省力 (+インボイス対応、電子帳簿保存法対応含む)

 <共通点…発注側から発注データをQRコード付伝票で、受注側(仕入先)へ注文する。
     受注側はQRコードを読込むことにより、自動で受注・出荷管理する。
     発注側は受入時にQRコード読み込みで自動検収処理をする。
  

B 中部地区モデルの取り組み 
   ・モノづくり中心地の中部地区から「政府既定方針」の先行実施として、
    中小企業BtoB間の「支払いはより早く」とQRコード標準化による
    資金繰り改善の普及を促す。
C 政策提言 (「資金循環速度(SCCC)」支払いはより早く」関連) 
  ・ビジョン:「新自由主義」から「三方良し」(利己より利他、損して得取れ)へ。
  ・政府公共工事の「盆暮れ払い脱出」と「企業の資金循環速度の測定と開示
  ・行政は租税特別措置法、補助金等による「支払いはより早く」の動機づけを。
  ・ 積極財政をサポートする“PB:プライマリーバランス”に代わる新KPI
       
 財投効率F=GDP(量)/SCCC(速度)
    
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 <直近イベント報告>
 令和7年度 第1回例会 産官学連携 JIT経営本社力養成スクール 
   主催:SCCC・リアルタイム経営推進協議会
   協賛:持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(ESD21)/ 名城大学
  〇 日時:2025年4月22日(火) 14:00 〜17:00 (リアルとZoom)
  〇 場所:名城大学天白キャンパス10号館3F(経営・経済)第二大会議室

  〇プログラム(報告時間は各15〜20分)
   T 政府筋動向: 政局変化とデジタル化関連情報 ~ 兼子           
   U 紹介:中部地区発信の「全国製造業QRコード標準化規格案」 〜岸田、兼子
   V 取引伝票全てに「QRコード」を 〜製造業DX化推進の切り札 〜野村
      〜日本のDXが世界トップの座に返り咲く仕組みとは
   W 中小企業用流れ創りDXシステム仕様 (レフェレンスモデル) 〜河田
     政策提言:「プライマリーバランスに代わるスマートKPI「財投効率」
   X 紹介:小規模企業QR化成功事例 QR化システムの効果~ 荒木(ZOOM
    「(有)藤工業所+BP 古河電機+ ベンダーテクノア社」の連携による成果



 
<一口コメント>

〇既に7年近く、経産省・商工会議所・各種協会等に「製造業QRコード伝票の標準化」を働きかけ、主旨は理解されますが、誰の仕事であるかが不明。そこで、SCCC協が主体となり標準化案を実施することにしました。「QRコード伝票の標準化」の正式名称は、「SCCC規格(工場・事務所で利用する書類のQRデータ規格)」とし、皆様のご要望を取り入れながら完成度を高めつつあり、楽しみです。皆様方のご支援を宜しく。 (理事長 兼子邦彦)

〇犬丸です。「古川電機鰍フ荒木様のご講演は、次の点が岸田アプリの新しいBPビジネスパートナー)獲得に役立つと確信した次第です
・特に、零細規模の製造業に、動画でQRコードを用いて、伝票作成がなされている説明が非常に分かり易い。
・そこで本年、10月初旬、名古屋ポートメッセで、来場者にQR化関連パンフを配布するとともに10分間の講演時間で動画と説明講演を予定したら如何でしょうか?
 (BP日本技術士会 犬丸晋)
〇 坪井は中小・零細企業を対象に、岸田モデルをご紹介して参ります。今後の若手メンバーのご参加にもお手伝いさせて戴きます。(アルゴメデス社長 坪井治泰)
〇 分かり易い発表で、かつ参加者の活発な議論で盛り上がった報告でした。 
(経営技術研究所 藤井春雄)

〇 車両や自動車部品の識別(トレーサビリティ)の国際標準化に、日本自動車工業会で2010年から5年間携わった経験を思い出しました。当時の活動の狙いは、(1)モノと情報の流れを同期させること、(2)受発注情報を有効に活用することでした。目指したのは、グローバルサプライチェーン全体での品質向上と低コスト化です。思うように進まなかったことも多々ありましたが、その経験がSCCCの活動に少しでも役立てば幸いです。(ESD21 大鹿秀正)

〜意見交換より 〜
〇AIをめぐる議論;生成AIの時代が到来したが、リスクにも注意。AIに適用する「知識」が「支払いを遅くするほど自分は得である」(新自由主義)か、それとも「支払いは早くするほど自分も世間も得である」(三方よし経営)のいずれの知識を選択するか、効果には天地の開きがでる。当然、後者を採用する。(黒岩、岸田、河田)

〇中小企業に「支払いを早くする」ことを奨めるのは、一般には難しい。
親会社から模範を示すよう説得するとよい。上から範を示すには、先ず政府公共工事の「盆暮れ払い」を、6カ月以内払いにする方針に沿い、支払いを早めた企業には「税制優遇措置」を与え、政府の本気度を示す。
古川電機の場合、受発注QRコード化は、発注側の古川には直接のメリットは殆どないが、受注側の下請け藤工業所には、データ転記を必要としないB to BのQRコードシステム連携」で、受注側の画期的な省力効果が出た。「それでよし」とする、「利己より利他」の古川社長方針で受注側に「ワクワク」効果が実現した。 (菱川貴彦、野村政弘)

〇日本企業のオフィスは一般に月次(monthly)処理。先ずはこれを、米国並みの週次(weekly) にすることが重要で、その気になれば十分できる。それには、コスト概念に時間軸(リードタイム)をいれて、「コスト=単価×数量×時間軸」で考えること。
        (「Jコスト」:田中正知)

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  A QRアプリの操作に関するお問い合わせ
  B「本社力」に関する相談、個社コンサル依頼など

    (ご質問内容により、以下3名のうち1名を選び、メール願います。)
   副理事長  河田信 名城大学名誉教授: 全般、本社力スクール、個社コンサル依頼関係
      tel 090-9228-8808  mkawada@ccalumni.meijo-u.ac.jp
   事務局長 鈴木雅文 リーンランド研究所長 : QRアプリ、JIT生産コンサル関係
      tel 090-4858-4588 leanlandlab@gmail.com
   スクール事務局 鈴木雅之 NPOミライアンス理事長: 名城大学との産学連携関係
      tel 090-7861-7210  milliance.aichi@gmail.com 
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